本日の購入本

 

エコノミカル・パレス (講談社文庫)

エコノミカル・パレス (講談社文庫)

 というわけで,今日買った本はこちら。最初に出たときとは違う装丁だけど,『対岸の彼女』が直木賞をとったから再売出し中なのかな。ごく簡単に内容を説明すると,結婚せずに同棲している二人のフリーターの話。「若者の浮遊感を・・・」的な書評が書かれそうな内容ですが,中核となる二人の非正規雇用者が34歳っていうのがきわどくてドキドキします。ぎりぎり若年。後半に主人公である女性が自分の裸を鏡に映して眺め,自分の身体の醜さに愕然とする描写があるのだけれども,自分の置かれた立場ではなく,身体を通じて自分の年齢というものを自覚するのが何か象徴的な気がする。だけど,何を象徴しているのかはわからない。


 ただ1ついえるのは,俺も身体の醜さで年齢を実感しているということです。なんだこの腹。