好き嫌い

 俺の仕事は研究をすることで,具体的には大学生に面接をしたり,質問紙を配ったりして調査を行うということをしているわけです.そして,調査を行うにあたって,その調査が必要かどうかという点が最も重要ではあるのですが,それとは別に好き嫌いがあります.もう少し詳しく言うと,調査自体は自分が関心のあることなので何やったって楽しいし,好きなのですが,問題はその方法なわけです.そこに好き嫌いがあります.結論を言うと,質問紙の調査は好きではありません.嫌いってレベルに近いです.勿論研究を進める上では必要なので行いますけどね.


 何が嫌いなんだろうと考えたんだけど,「結果が出た/出ない」っていう言い方が嫌い.みたい.結果とはつまり,ある現象を説明するものであるわけなんだけど,それに対して「出た/出ない」という言い方にすごく抵抗があるわけです.「うまく出なかった」とかね.結果という言葉には出た/出ないっていう表現は当てはまるかもしれないけど,現象の説明が出た/出ないってなんだよと.どういう意味なのか考えてるのかと.そう思うわけです.なので,結果が出る/出ないっていうことがそもそも何を意味するのかを考えずにその言葉を使ってる人は,とりあえず要りません.あ,つまり,質問紙調査が嫌いなんじゃなくて,無邪気にその調査をやってる人が嫌いなんだ.と,自己完結.